指摘されるのは汚れより「残り方」
当社が福岡で運営している自社宿は、Airbnbの総合評価4.83、清潔さ4.9、スーパーホストです。レビュー29件のうち22件が清潔さに触れています。この件数を見ていて分かるのは、ゲストが書くのは落としきれなかった頑固な汚れではないということです。書かれるのは、作業そのものは終わっているのに残ってしまったものです。
| 書かれやすいもの | なぜ残るか | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 水滴の乾いた跡 | 洗ったあとに拭き上げていない。濡れている間は見えず、乾いてから白く出る | 鏡・蛇口・シンク・浴槽の縁は、最後にから拭きの工程を分けて入れる |
| 髪の毛 | 浴室の床、排水口の縁、ベッドの足元に1本残る。掃除機だけでは取れない | 水で流してから目視。白い床・黒い床のどちらでも見える角度から確認する |
| におい | 前のゲストの生活臭、排水トラップの封水切れ、閉め切った部屋の湿気 | 作業の最初に窓を開ける。使っていない水まわりは水を流してトラップを満たす |
| 前の滞在の痕跡 | ゴミ箱の底、冷蔵庫、シャンプーの残量、洗濯機のパッキン | 「入れ替えるもの」を手順の別項目にして、清掃とは分けて数える |
4つとも、技術ではなく手順の問題です。つまりチェックリストに書いて、毎回同じ順番で確認すれば防げます。
場所別チェックリスト
当社が1回の清掃で確認している項目です。順番は「におい対策を先に始めて、上から下、奥から手前」です。
- 入室してすぐ
- 窓を開ける。エアコンを送風で回す。水まわりの蛇口を順に流して排水トラップを満たす。ここを最初にやるかどうかで、においが残るかが決まります
- 浴室・洗面
- 排水口の髪の毛を取る/鏡のウロコと水滴の跡/蛇口の根元/浴槽の縁とエプロンの隙間/シャンプー類の残量と並び/床を流してから髪の毛を目視/最後にから拭き
- トイレ
- 便座の裏と蝶番まわり/床と壁の接する部分(においの原因になりやすい箇所)/ペーパーの残量と予備/ブラシ受けの水
- 寝室
- シーツとカバーのシミ・髪の毛・たたみシワ/枕の数と向き/ベッド下と足元/ヘッドボードの埃/リモコンとスイッチの拭き取り
- キッチン
- シンクの水滴の跡/排水口/冷蔵庫の中と製氷皿/電子レンジの中/食器の水跡と数/ゴミ袋の補充とゴミ箱の底
- リビング・共用
- エアコンのルーバーとフィルター/照明スイッチとドアノブ/窓とサッシのレール/床の隅/Wi-Fiの案内の有無
- 退出前
- においをもう一度確認(入室時に慣れてしまうため、最後に外の空気を吸ってから戻る)/全室の写真を撮る/鍵と備品の数を確認
見落としやすい10か所
どれも作業の動線から外れていて、意識して足さないと毎回抜ける場所です。
- 鏡と蛇口の水滴の跡。洗った直後は見えず、乾いてから白く出ます
- 排水口の縁の裏側。蓋を外した内側は見ているのに、縁の裏が残ります
- エアコンのルーバー。運転すると埃が落ちてきて、床の仕上がりを台無しにします
- リモコンと照明スイッチ。全員が必ず触る場所で、拭き取りの対象から漏れがちです
- 冷蔵庫の中と製氷皿。前のゲストの食品や、においの付いた氷が残ります
- ベッド下と足元。髪の毛が集まる場所で、立ったままでは見えません
- ゴミ箱の底。袋を替えても、底に液体が残っているとにおいが続きます
- 洗濯機のパッキンと洗剤投入口。黒カビとにおいの発生源になります
- 玄関のたたきと靴箱。入った瞬間の第一印象を決める場所です
- サッシのレールと網戸。窓を開けるゲストが必ず目にします
写真つき完了報告が評価を守る
清掃を外注すると、評価が下がったときに原因を特定できなくなります。その日の仕上がりが残っていないためです。写真つきの完了報告があると、3つのことができます。
- 原因の切り分け
- 清掃直後は問題がなく、ゲストの滞在中に起きたことなのかを判断できます。清掃側の抜けであれば、どの項目が抜けたかまで特定できます
- 手順への反映
- 指摘された場所をチェックリストに追加し、次回から全棟で確認する形にします。1件の指摘を全棟の改善に変えられます
- ゲストへの返信
- 清潔さの指摘が入ったときに、事実にもとづいた返信ができます。何をしたかを書けるかどうかで、読む側の印象が変わります
当社は毎回チェックリストと写真つきの完了報告をお出しし、清掃経験25年以上の自社スタッフが担当します。手順が共有されているため、担当者が替わっても仕上がりがぶれません(民泊清掃)。自社の宿で実際に使っている手順を、そのまま受託先の宿にも適用しています(自社宿 AKARI・AZETA)。
よくある質問
Airbnbの「清潔さ」の評価はどこを見られていますか?
落としきれなかった頑固な汚れより、作業のあとに残ったものが書かれます。当社が自社の宿で見ている限り、指摘が集中するのは水まわりに乾いて残った水滴の跡、浴室の床やベッドの足元の髪の毛、閉め切った部屋のにおいの3つです。いずれも技術ではなく手順の問題で、チェックリストに書いて毎回同じ順番で確認すれば防げます。
清掃のあと、最後に確認すべき場所はどこですか?
鏡・蛇口・シンク・浴槽の縁の水滴の跡、浴室の床と排水口の縁の髪の毛、ゴミ箱の底、冷蔵庫の中、エアコンのルーバー、リモコンと照明スイッチです。においは入室中に慣れてしまうため、一度外の空気を吸ってから戻って確認します。
清潔さの評価が下がってしまったときはどうしますか?
指摘された場所をチェックリストに追加し、次回から全棟で確認する形にします。写真つきの完了報告があれば、清掃直後は問題がなかったのか、清掃側の抜けだったのかを切り分けられます。1件の指摘を全棟の手順改善に変えられるかどうかが、評価が戻るかの分かれ目です。
清掃を外注しても清潔さの評価は維持できますか?
手順が共有されていれば維持できます。判断材料は、毎回のチェックリストと写真つき完了報告があるか、担当者が替わっても同じ手順で作業されるかの2点です。当社は清掃経験25年以上の自社スタッフが担当し、毎回チェックリストと写真つきの完了報告をお出ししています。自社の宿はAirbnbの清潔さ4.9・スーパーホストです。
本記事は2026年10月30日時点の情報をもとに作成しています。評価の数値は当社が運営する自社宿のAirbnbリスティングの実績(総合4.83・清潔さ4.9・レビュー29件)です。チェックリストは当社が実際に使用している手順です。